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人の心を動かす人形たち

2016.04.11

[花]ゆり(シベリア)、[葉]ナルコラン、[枝]キク、桃、アセビ、スノーボール

[花]ゆり(シベリア)、[葉]ナルコラン、[枝]キク、桃、アセビ、スノーボール

 久しぶりに、高橋まゆみ人形館に行って来ました。

 長野県飯山市にある高橋まゆみ人形館。
 2010年4月にオープンし、飯山市在住の人形作家、高橋まゆみさんの創作人形を展示しています。2年前の夏に初めて人形館を訪ね、昭和の香りが漂う素朴な人形たちにすっかり魅せられてしまいました。周りをいつくしむような、おじいちゃん、おばあちゃんのやさしい笑顔。今にも笑い声が聞こえてきそうな子供たちの明るい表情。
 物質的には決して恵まれた時代ではなかったと思いますが、ほのぼのとした、なんとも言えない心の豊かさが人形から伝わってきます。

 詳しくは知りませんが、日本には数多くの人形作家がおられることと思います。
 人形展といえば過去に、与(あたえ)勇輝さんの「昭和・メモリアル 与勇輝展」(富山大和店)、石井美千子さんの「昭和のこどもたち」(砺波市美術館)などを鑑賞したことがあります。

 日本画家・奥田元宋さんの奥様であり、日展理事長でもある奥田小由女(おくださゆめ)さんの作品も、日展などで定期的に見せてもらっています。
 以前、富山県水墨美術館で開催された、ご夫婦による合同展「響き合う風景と人形 奥田元宋と小由女展」も、興味深く見せてもらいました。

 
 紙粘土を使いながら、人形に魂を入れていく人形作家。
 作り手によって、人形の表情がそれぞれ異なり、醸し出す雰囲気も違ってきます。芸術面から見た場合は、奥田小由女さんの作品が高い評価を受けるのかもしれません。しかしながら、私にとっては高橋まゆみさんの作品が一番親しみを覚えます。

 今回の高橋まゆみ人形館の企画展は、春のコレクション展「日本一短い手紙展」。
 福井県坂井市へ全国から寄せられた「日本一短い手紙」。これらの入賞作品が、高橋まゆみの人形とうまくマッチして、館内に飾られていました。
 展示されていた、一つひとつの「日本一短い手紙」が心に響きましたが、もっとも心にとまった作品は、

   何もない そう思ったあの場所に
      全てがあったと 知る今日この頃    石丸裕(宮崎県)

 
 この手紙は、17歳の高校生が書いたものだそうです。

 ふつうの主婦だった高橋まゆみさん。
 通信教育で人形づくりを学びはじめ、試行錯誤を重ねながら、今日の作風を作り上げたそうです。また、いつの日にか、再び高橋まゆみ人形館を訪ねてみようと思います。
 帰りに、高橋まゆみさんの著書「人形出会い旅 ~まなざしの向こうに~」(信濃毎日新聞社)を購入してきました。これから読むのを楽しみにしています。(O)

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