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530(ごみゼロ)運動

2016.05.25

[花]オンシジューム、マリーゴールド、[葉]コンシンネ、モンステラ、丸葉ルスカス

[花]オンシジューム、マリーゴールド、[葉]コンシンネ、モンステラ、丸葉ルスカス

 先日、農道沿いのゴミ拾いをしました。

 昨年、集落近くに三井アウトレットパークがオープン。
 主要アクセスである国道8号線が、たまたま集落の端を横切っているため、少しでも美化に役立てばと、ゴミ拾いをしたものです。
 今回、ゴミを集めたのは、8号線に対し併行して走っている農道沿い。距離にして、片道約100メートル。時間にして、約30分間。大人5人が、各自大きめのスーパーバックを持ち、拾い始めましたが、袋がアッという間にいっぱいに……。
 ちょっと見た感じ、側溝にペットボトルがいくつか見える程度で、大したことはないとたかをくくっていたところ、いざ草むらに足を踏み入れてみると、プラスチックやら、コーヒー缶やら、ゴミが出るは、出るは……。

 地元O市では、以前から「530(ごみゼロ)運動」に取組んでいます。
 毎年5月30日に各種団体や一般市民が参加して、ごみゼロ運動を実施しています。本来ならば、5月30日に実施すべきイベントですが、なかなか平日に休むことも出来ず、5月の休日を利用して行っています。

 NHK・BS1に「COOL JAPAN 〜発掘!かっこいいニッポン〜」という番組があります。外国人の目からみた、日本の衣食住の文化を紹介する番組ですが、切り口がユニークで面白く、時々見ています。
 外国人がニッポンを見て驚くことの1つとして、
 「日本は、道路にはゴミが全く落ちておらず、トイレも非常に清潔だった」ことが紹介されていました。世界各国の中でも、日本はもっとも清潔な国として高い評価をいただいているようです。

 最近読んだ、加藤恭子編「日本人のここがカッコイイ!」(文春新書)の中でも、
 「日本の街はどこも非常にきれいなのに、掃除している人が目立たないという事実。これにはびっくり。それなのにこんなにきれいとは、凄いことだと思いました。」(39ページ)と、中国人男性の感想が記されていました。

 
 それなのに、今回ごみ拾いをしてみて、ガックリ。
 結局、かなり大きなゴミ袋を準備していましたが、袋が足りなくなり、途中で止めました。
 日本人のマナーも、実態はこの程度なのかもしれません。

 当日は、朝から5人がかりで別の農道の草刈りを2時間余りした後、ごみ拾いをした訳ですが、思った以上にひどい状態に、疲れが増しました。
 ほとんどが、8号線からの投げ捨てのようです。一時期、アウトレットパークへの渋滞がひどい頃がありましたので、イライラして一層ひどくなったのかもしれません。

 多くはペットボトルでしたが、錆びついた缶コーヒー、食品トレー、紙パック、そしてズックなども。不思議だったのは、缶チューハイ、ハイボールなどのアルコール類の空容器。まさか、飲酒運転をしているはずはないとは思いますが……。

 集めたゴミは、一番若い小生がそのまま自宅に持ち帰り、分別処理しました。
 燃えるゴミと燃えないゴミに分け、汚れたペットボトルや缶などは、すべてタワシで水洗い。ところが洗っても、泥がこびり付き、一部変色していて、悪戦苦闘。特に困ったのは、残ったまま封印し、捨てられたペットボトル。中身が腐って、もうドロドロ状態に。悪臭が漂います。何回も洗い流し、なんとか分別ごみとして出せる状態にまでもっていきました。
 ペットボトルは、ラベルをはがし、フタと容器に分け、さらに金属類やプラスチックなども、かろうじて市指定の分類表どおりに分別しました。

 結局、きれいに分別処理をするのに、約1時間掛かりました。

 途中、「なんでこんな汚い事、一人でやっているんだろう?」「ボランティアとはいえ、他人が捨てたものを、なんでせっせと洗っているのだろう」と、何とも割り切れない思いが、込み上げてきました。

 恥ずかしながら最後に残っていたのは、「受けたからには、最後のひとつまで完全に仕上げてやってやる。」という、典型的なA型のつまらぬ片意地だけでした。(O)

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