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「セイ!ヤング」から「ラジオ深夜便」へ

2015.01.13

(枝)啓翁桜、こでまり(花)スプレーバラ、スイートピー(葉物)レモンリーフ

(枝)啓翁桜、こでまり(花)スプレーバラ、スイートピー(葉物)レモンリーフ

 NHK「ラジオ深夜便」が、放送開始25周年を迎えます。
 放送開始前のテスト段階から、「ラジオ深夜便」を愛聴させてもらっている一人として、25年の時の流れに感慨深いものがあります。

 ラジオ好きは、今に始まったことではなく、中学生時代から。
 約45年前の中学・高校時代、ラジオから流れてくる深夜放送をよく聞いたものです。勉強しながら、ラジオから流れてくる深夜放送を聞く。俗にいう「ながら族」のハシリです。親は毎日、夜遅くまで熱心に勉強していると思っていたことと思います。しかしながら、実のところは、ただ深夜放送に夢中になっていただけ。さすがに毎日は聞けませんでしたが、深夜放送を聞いた日は学校で「オイ、聞いたか」と仲間たちと、大いに盛り上がったもの。
 ただ、ラジオの性能が良くない時代のこと。周波数をうまくキャッチ出来ず、苦労したものです。

 ニッポン放送「オールナイトニッポン」、TBS「パックインミュージック」、文化放送「セイ!ヤング」など、当時はまさに深夜放送の黎明期。
 どちらかというと、オールナイトニッポン派が多い中で、こちらはもっぱら「セイ!ヤング」中心。その頃のパーソナリティーは、レモンちゃんこと・落合恵子、土居まさる、みのもんた、谷村新司など。今から考えると、すごいメンバーです。ただ、ナッチャコ(野沢那智と白石冬美)の日だけは、パックインミュージックにダイヤルを合わせました。

 その頃よく聞いた曲は、「悲しき鉄道員」(ショッキング・ブルー)、「悲しき天使」(ダニエル・ビダル)、「あなたのとりこ」(シルヴィ・バルタン)、「雨」(ジリオラ・チンクエッティ)など。レコード盤など買う金が無く、ラジオから流れてくる曲をカセットテープで必死に録音したものでした。

 時は流れ、今は「ラジオ深夜便」のファン。

 「ラジオ深夜便」は毎晩、200万人もが聞いているという人気番組。放送は、午後11時20分から午前5時まで。もちろん、すべての時間帯を聞くことは不可能。寝入りばなか、せいぜい途中目覚めた時に、ダイヤルを合わせる程度。でも、あのアンカーのゆっくりとした口調、そして大河が流れるような静かなゆったりとした時間が、歳を重ねるとともに丁度良いようです。

 好きなアンカーは、森田美由紀アナと須磨佳津江アナ。以前は、柴田祐規子アナの柔らかな語り口が気に入っていましたが、残念ながら静岡放送局へ異動されました。

 若い時は、どれだけ寝ても寝不足気味でしたが、50歳の峠を越えた頃から、5時間も寝れば十分な体となりました。この頃では、なぜか夜中に目覚めることが多くなり、一度目が覚めるとなかなか寝付かれず、ついつい「ラジオ深夜便」へ。
 気持ちはいつも若いつもりですが、体は正直なもの。間違いなく老化が進んでいるようです。

 ラジオ深夜便は、時間帯別に様々な番組がありますが、どうしても3時台「にっぽんの歌こころの歌」、4時台「明日へのことば」を聞くことが多いようです。
 特に「明日へのことば」は、各界で活躍する著名人へのインタビューを通して、その人の人生観に触れるもので、「こころの時代」といわれた頃から愛聴しています。「明日へのことば」に、「森のイスキア」主宰・佐藤初女さん、ノートルダム清心学園理事長・渡辺和子さん、金城学院学院長・柏木哲夫さん、聖路加国際病院副院長・細谷亮太さん、国立がんセンター名誉総長・垣添忠生さんなど、好きな方が登場される時は、事前にチェックし、起きて聞くようにしています。
 著書とは異なり、肉声から伝わる独特の味わいがあるからです。

 30代前半に転勤で4年間、東京勤務したことがありました。
 あることから東京交響楽団の首席チェロリストのベアンテ・ボーマンさんと親しくなり、ご夫人のルリ子さん、子供さん達とともに、旅行に出掛けるなど、家族ぐるみのお付き合いをさせていただきました。
 ある時、何気なくラジオを付けると、ボーマンさんの懐かしい声が流れてきてビックリ。ラジオ深夜便の「明日へのことば」に登場されたもので、懐かしいやら、驚くやら。近況をお伺いすることが出来て、とても嬉しかったです。

 加齢とともに、どうやらラジオ依存度は高まる一方のようです。
 この調子では、「ラジオ深夜便」はさらに大切な「夜のお友達」になりそうです。(O)

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