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老化現象

2015.07.07

(花)るり玉あざみ、トルコききょう(葉物)スパイラルバンブー、イタリアンルスカス

(花)るり玉あざみ、トルコききょう(葉物)スパイラルバンブー、イタリアンルスカス

 どうも、老化現象が進んでいるようです。

 この頃、たびたび人の名前を忘れるようになり、ほとほと困っています。
 もともと記憶力がいい方では無いのですが、歳とともに輪を掛けて記憶力が落ちているようです。
 最近、突如として、人の名前がフッーと抜け落ちるのです。
 昨日話をしていた人の名前が、一晩寝るとなぜか失念してしまう。あんなに話していたはずなのに……。焦れば、焦るほど、なおさら思い出すことができない。きれいさっぱりと、名前を忘れているのです。さすがに話したことは覚えていますが、不思議と名前が飛んで仕舞い、「あの人」「昨日の人」とか、固有名詞なしで、事務所でうまく取り繕っています。
 我ながら、情けない話です。

  近頃、このような現象が、とみに増えています。
 思わぬところで、偶然にお会いした方の名前が出てこない。
 相手の方は、初めからこちらの名前を挙げて、親しげに声を掛けてくださる。こちらはというと、乏しい思考回路を最大限に駆使しますが、どうしても目の前の方の名前が出てこない。いまさら名前を聞くことも出来ません。笑顔で受け応えし、辻褄(つじつま)を合わせながら、頭の中は必死に名前を思い出そうと、フル回転。それでも結局、最後まで分からずじまい。
 数日間、心の澱み(よどみ)のように、その方の名前の事がいつも気に掛かります。でも、何気ない時に、前触れもなく「○○さんだ」と名前を出てくるから不思議です。

 もう一つ、老化現象らしきことが始まっています。

 涙もろくなっていることです。
 涙腺のネジが1本、緩くなってきたのでしょうか。何かあると、すぐに目頭が熱くなってしまうのです。
 本を読んでいて、感動的な場面に出くわすと、自然に涙が…。
 本の中の主人公になりきり、いつの間にか感極まって、涙。
 映画館で、素晴らしいシーンを迎え、目がウルウル状態に。横に座っている家人に悟られないように必死です。
 運転中、CDから流れてくる、きれいな音楽に感動すると、もう目頭が熱くなります。

 作家・高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズ。
 大評判の歴史小説ですが、今春、全10巻を読み終えました。高田さんの著書、全般にいえることですが、一旦読み始めるともう止まりません。ぐいぐいと文中に引き込まれ、すっかり「高田郁モード」にハマります。
 最終巻、10巻目の残り40ページを迎える頃から、もう目はウルウルに。ラスト近く、主人公の澪(みお)が、医師の源斉とともに故郷である大坂へ戻り、新しい人生を切り開く頃には、もうすっかり滂沱(ぼうだ)のごとくに。
 恥ずかしながら、加齢とともに、涙腺の蛇口がうまく閉まらなくなったようです。

  遠くが見えない、近くも見えない。
 夜間の運転、特に雨の日はフロントガラスが見づらく、運転が怖い。
 食後歯を磨いているにもかかわらず、時々歯の調子がおかしくなる。
 髪の毛、特に頭頂部の毛が少しずつ抜け落ちる。など、など…。

 寂しいかな、還暦近い我が身には、さまざまな現象が起きています。
 進むことがあっても良くなるはずもなく、気長に付き合い、受容していくしかありません。何といっても、他でもない我が身なのですから。
 ただ願わくば、自分の名前を忘れることだけは無いようにと祈っています。(O)

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