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今年も、未達で終わります。

2015.12.14

アドベント第3週です。[花]グロリオーサ(サザンウインド)、ガーベラ(チェレキ)、ポインセチア(ウインターローズ)、[葉物]丸葉ルスカス、[枝]どうだんつつじ(加工)、コットン、ヒバ

アドベント第3週です。[花]グロリオーサ(サザンウインド)、ガーベラ(チェレキ)、ポインセチア(ウインターローズ)、[葉物]丸葉ルスカス、[枝]どうだんつつじ(加工)、コットン、ヒバ

 残念ながら今年も、未達で終わりそうです。

 今年最初のブログに、「年間100冊読破が目標」と書かせていただきました。
 12月13日現在、83冊の本を読み終えています。
 大晦日まで若干日数が残されており、もう3~4冊は読めるでしょうから、今年は86、87冊で終了となりそうです。目標の100冊には遠く及びませんが、それでも昨年の67冊からみると、少しは頑張った部類に入るのかもしれません。

 別に誰と競争しているわけでもありません。
 冊数にこだわって、無理に数字を伸ばしているつもりもありません。
 ただ、結果として、100冊を到達したいという目標を掲げているだけです。どうしても怠惰で、惰性に走りがちな自分をみていると、日頃から厳しく律していく必要があると思うからです。
 目の前に100冊という手が届きそうで、今一つ届かない目標を置くことによって、自らにムチを打っているわけです。100冊という数字は、1週間に2冊読むだけで達成できる数字です。決して無理な数字とは思えないのですが、いまだに達成したことがありません。

 本を1冊終読するたびに、読書ノートに記録を残し、著者、本名、出版社、自分としてのランク付けを記入しています。結構な量になってきています。
 もう一つのノートには、印象に残った言葉や文章などを書き写すようにしています。ただそれだけのことですが、わずかずつでも増えていくと嬉しいものです。
 でも、その時は大変感動して心躍る思いで書き記したはずの文章が、後になって改めて読み返すと、何の変哲もない平易な文章であることが度々あります。文章は、流れの中でこそ生きているのであって、断片的にとらえても輝きを失うのかもしれません。

 今年印象に残った本をあげれば、永田和宏著「歌に私は泣くだろう」(新潮文庫)、斎藤明美著「高峰秀子の言葉」(新潮社)、細谷亮太著「こころの体操を大切に ― いつもいいことさがし2」(中公文庫)、加賀美幸子著「生き方の鍵を見つける」(東京書籍)などです。

 特に加賀美幸子さんの本は、秀逸でした。
 言うまでもなく加賀美さんは、元NHKのアナウンサー。ネットによると、「NHK女性アナウンサー初の理事待遇のエグゼクティブアナウンサー」とあります。妻として、母として、家庭ではまったく手抜きをすることなく、常にベストを尽くし、職場では役員して睡眠時間を削ってまで最善を目指す姿。
 加賀美さんの朗読は、以前から高い評価を受けています。あの深みのある独特な朗読の背景にあるものを、垣間見せていただいたような、そんな一冊でした。

 最近、ドキュメントものの本を続けて読んでいます。

・ NHKスペシャル『ワーキングプア』取材班著「ワーキングプア ― 日本を蝕む病」(ポプラ社)
・ 大山典宏著「生活保護とワーキングプア」(PHP新書)
・ 樋口康彦著「『準』ひきこ森 ― 人はなぜ孤立してしまうのか?」(講談社+α新書)
・ 青砥恭著「ドキュメント高校中退 ― いま、貧困がうまれる場所」(ちくま新書)
・ 藤田孝典著「下流老人 一億総老後崩壊の衝撃」(朝日新書)

 特に「下流老人」は、データにもとづき詳細に現代社会を分析しており、衝撃的な内容となっています。他人ごとではなく、老後崩壊の危機を自らのものとして身近に感じられました。まさに「目からウロコが落ちる」思いで、読ませてもらいました。
 ドキュメントものの本は、読む機会が余りありませんでした。世相や世の流れをを正確に知るためにも、今後は積極的に読み進めるつもりです。

 机の周りには、今年新たに購入した、読まずに積み上げられたままの約100冊の本が、山積みの状態となっています。購入したのは良いが、なかなか読書が追い付かない状況です。相変わらず本屋で、ブックオフで、読み切れないのに、ついつい衝動的に本を購入しています。この調子では、永久に追いつけないようです。

 以前にも、ブログに書かせてもらいましたが、
 「もしひとが、自分は何かを知っていると思うなら、その人は、知らなければならないほどの事すら、まだ知っていない」
 という言葉があります。

 本の世界に入ると、いかに自分が何にも知らないかということを、しみじみ思わされます。
 小さな感動、小さな喜びを求めて、来年も好きな本を読み続けたいと思います。その結果、なんとか目標の100冊を突破すれば、改めて報告させてもらいます。楽しみに待っていてください。(O)

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