空調設備のありがたみ
2016.06.28
4階フロアーの耐震改修工事がほぼ終了し、6月27日(月)に完成検査が行われました。
4階は、昨年11月から工事を始め、工事終了まで約8カ月間掛かったことになります。フロアー全体に、耐震ブレース9台と耐震壁1台が、新しく設置されました。
残りの工事は、エレベーター横にあるエントランスだけとなり、ロビーの一画には喫煙ルームが作られ、7月10日に完成する予定です。
4階フロアーには、建築設計事務所などの事務室のほかに、全農富山県本部の会議室などが多くありますが、耐震改修工事のため、ほとんど使用できない状況が続いていました。
長期にわたり、大変ご迷惑とご不便をお掛けしましたが、やっと本来のスタイルに戻ることが出来ました。
また、耐震改修工事にあわせて、空調設備の更新工事も実施していましたが、1階、2階の窓際にあるファンコイルなど、一部の工事を除き、会館全体の主な空調工事は終了しました。
農協会館の空調は、北側系統(天米側)、南側系統(NHK側)、西側系統(公園側)の3系統からなり、地下1階にある機械室で集中管理しています。
空調設備の更新工事は、「中間期」を利用して実施しました。中間期とは業界用語で、暖房や冷房を使用しない時期の事をいいます。
北側系統は昨年9月1日から11月15日まで、南側系統は今年4月1日から6月12日まで、西側系統は4月1日から6月26日まで、冷暖房を使用しない中間期に、空調工事を実施しました。工事内容は、各階の機械室にある大型空調機の入替えと配管の交換が、主な作業です。
本来ならば、中間期はあまり冷暖房を使用しなくてもいい時期のはずですが、温暖化のためでしょうか、不安定な天候が続きました。
そのため、昨年9月1日から北側系統の空調を止めた時は、残暑が厳しかったため、北側に事務所を構えているスタッフの皆様から、「暑くて、仕事にならない」「扇風機を回しても、熱風が来るだけで集中できない」など、多くのクレームの言葉をいただきました。
4月1日から南側系統の空調を止めた時には、南側に事務所を構えている入居者の皆様から、同様に厳しい声を頂戴することもありました。特に5月下旬から急に気温が上昇し、連日25度以上の日が続いた頃には、大変ご迷惑をお掛けしました。改めて、深くおわび申しあげます。
南側系統は、竹中工務店の皆さんのおかげで、工期が予定より2週間短縮となり、6月13日から空調が使用出来るようになりました。西側系統も、6月27日から空調が使えるようになり、やっと全館の冷房が入るようになりました。
どちらかというと、普段あまり意識することがなかった空調設備ですが、今回ありがたみをしみじみと感じました。
今回の工事終了にともない、6月末現在の耐震工事進捗率は約77%となりました。
工事は、計画どおり順調に進んでいます。
耐震改修工事は、ちょうど第3コーナーを回り、第4コーナーに掛かり始め、はるか前方にゴールらしきものが見え始めたというところでしょうか。(O)