年年歳歳花相似たり
2017.04.05
すっかり春らしくなってきました。
春の芽吹きを感じられる、この時期。
春の到来に合わせて、ウォーキングを始めました。
始めてわずか2週間余りですが、結構楽しくやっています。
ウォーキングしている場所は、高岡西部総合公園野球場。別名、ボールパーク高岡です。
一昨年、自宅近くに、このスタジアムが誕生しました。野球場や児童公園などがきれいに整備され、外周にはアンツーカーのジョキングコースが作られました。赤褐色の、1周わずか1.2キロのコースですが、足にかかる負担が少なく、気持ち良くウォーキングが出来ます。
本来ならば、ジョキングをと言いたいところですが、喘息の持病持ちにとっては、軽い運動といえども辛い時があります。1日2回、喘息の薬を吸入器で吸入して、なんとか小康状態を保っている有様ですから……。
毎朝、決まって午前6時からウォーキングをスタート。6時30分過ぎに帰ってきます。正確に測ってはいませんが、30分程度ですので、計2キロの距離でしょうか。
たかがウォーキングですが、努めて速足で歩いていますので、初めの頃は足首の痛みに困りました。もちろん慣れた、今となっては大丈夫です。
早朝、やや肌寒く感じられるこの頃ですが、家に着く頃には額にうっすらと汗が浮かび、気分は爽快そのもの。
何といっても、朝食の美味しいことといったら……。
以前から万歩計を身につけていますが、「1万歩」という数字は低いようで、意外と高いものです。ウォーキングを始めてからというもの、毎日、特に意識せずとも1万歩を軽くクリアしています。時には、2万歩を達成する日すらあります。
最初、音楽を聴きながら、ウォーキングしていました。
でも、もうすぐに止めました。
自然に満ちあふれている、音を聴くためです。
早朝から、さかんに野鳥がさえずっています。こんなにも多くの鳥がいたのかと、改めて驚かされています。江ざらいが終わった水路からは、静かなせせらぎが聞こえてきます。音にならない風の音も、心地よく感じられます。
桜の開花には、もうしばらく掛かりそうですが、梅があちこちで満開となっています。庭先では、木蓮やすみれが咲き揃い、水仙が見事な花をつけています。
道端では、名も知らない野草が、可憐な花を付けています。
年年歳歳花相似たり、歳歳年年人同じからず
(ねんねんさいさいはなあいにたり さいさいねんねんひとおなじからず)
有名な禅語です。
「毎年毎年、花は変わることなく咲く。 人の世の変わりやすいのに比べ、自然は変わらないことのたとえ」と、ネットにあります。
ウォーキングを通じて、変わることなく続く自然のいとなみ、そして日々変化を見せる四季の移ろいを、体全体で受け止めていきたいと思います。(O)