山野草の夢
2017.04.28
新緑が目にやさしい時節になりました。
木々がいっせいに芽吹くこの時期。
わが家の山野草も、小さな芽をつけ始めました。冬の間、細い幹と枝だけの冬枯れ状態で、どうなるものかと心配していましたが、春とともにしっかり芽吹いてきました。小さな鉢の土に隠れていた草花も、季節に合わせて、かわいい芽を出してくれます。
手のひらに載るような、これら小さな鉢たちですが、ここにも生命の神秘を感じ取ることが出来ます。
人にお見せするような、立派な盆栽を持っているわけではありません。
どこの山にでも、自生していそうな山野草を育てているだけです。これらの花には、華やかさとは無縁で、自らの存在を自己主張するようなこともありません。ただ、小さな花をつけ、飾らない姿、そして素朴な風合いがあるだけです。
素人の私にとって、どの山野草も初めて聞く名前ばかりです。山野草を入れている器も、素焼きの安物が中心です。
手元にある山野草は、高岡おとぎの森公園で開催される山野草展で、買い求めたものがほとんどです。
春になると毎年、山野草の開催案内のハガキが、自宅に届きます。月1回の割合で開催される展示即売会。毎回、出掛けることを楽しみにしています。スタッフの皆さんとも、すっかり顔なじみになり、気軽に声を掛けていただいています。
買うといっても、せいぜい2~3鉢程度ですが、季節にあったものが並び、見ているだけで嬉しくなります。
自宅にあるのは、岩ウチワ、タンゴ姫、アッツ桜ルビーの輝き、姫アッツ桜、濃赤アセビパッション、キヌタ草、赤花ハクチョウゲ、ハゼ、斑入クモマ草紅小町などです。(もしかして、名前が違っているかもしれません。)
スタッフの方々からは、栽培方法を教えてもらったり、珍しい品種を紹介してもらったり、ちょっとしたアドバイスを受けています。
正直いって、今は購入した山野草を育てるだけで精一杯です。水やりや肥料を欠かさずやっているつもりでも、なぜか半分ほど枯れてしまいます。
わずかながら、自分の山林を所有しています。
小さな希望ですが、いつの日にか自分の山から山野草を集めて来て、自分らしい山野草の鉢を育てることが、夢です。(O)
PS.ゴールデンウィークは、1回お休みをいただきます。