眠れぬ夜
2015.10.26
久しぶりに眠れぬ夜を過ごしました。
喘息(ぜんそく)になったためです。
18日の夜から徐々に喘息の症状が出始め、息苦しくて、深夜から朝方まで悶々とした時間を過ごしました。
喘息については、ご存知の方も多いと思います。
息を吐くことが出来ても、息を吸うことが上手くできなくなる症状です。呼吸困難な状況が、ずっと続くわけです。なぜか、夜や朝方に症状が出ることが多く、時間が時間だけに掛かりつけの病院に行くことも出来ず、ひたすら朝が来るのを待つしかありません。
もちろんひどい時は、夜間救急指定病院に駆けつけることも出来ますが……。
小生、幼い頃、小児ぜんそくに罹っていました。
自分の記憶にはありませんが、よく深夜に小児ぜんそくが出て、両親が背負って、約4キロ先にある町医者の所へ駆けつけたと聞いています。
昭和30年代前半のこと。マイカーなど、どの家にもあるはずも無く、自転車を必死にこいで、急いでくれたようです。白い目をむいて苦しがっている我が子を見て、「何回、死ぬのではないかと心配した」と聞かされています。
小児ぜんそくは、小学校に入学するまで治りましたが、50代半ばを過ぎて、ある日突然、喘息を再発しました。その時は、喘息とはわからず、深夜急に苦しみ始め、救急指定病院で処置してもらい、初めて「喘息」と知った次第です。
わが家。
以前から家事全般を家人と分担し、助け合っています。
家事自体、嫌いな方ではなく、あまり苦になりません。料理は、家人のように手早く、上手に作ることは出来ませんが、包丁を握ることが好きで、結構台所に立っています。
家人の都合で、9月初めから朝食、娘と小生の弁当作り、買い物、夕食の準備、掃除、洗濯など、ほとんど小生がしています。
どうしても睡眠不足となり、疲労もたまっていたのか、1カ月前から不自然な微熱が続き、市販の薬も効かず、後頭部に変な鈍痛が時々走るなど、少し体調を崩していました。そこに風邪をこじらせてしまい、ついに今回の喘息の引き金となったようです。
翌19日、会議と会議の合い間に、掛かりつけの医者で喘息の点滴をしてもらい、やっと自然に息を吸い込めるようになりました。普通、「息をすること」を意識することは、あまりないと思いますが、吸えば空気が体内に入ってくる喜びをしみじみと実感しました。深呼吸が出来ることが、こんな嬉しいことかと思わされました。
帰りに、薬局で喘息と風邪薬を処方してもらい、7種類の薬を飲み始めました。
そして、20日。
朝目覚めると、しゃっくりが止まりません。
満員の通勤電車の中で、初老の男がいつまでもしゃっくりをしていて、変な目で見られますが、自分の力ではどうにもなりません。ネットで、さまざまな民間治療方法が紹介されていて、色々とチャレンジしますが、 いっこうに治りません。
仕事帰りに、再び掛かりつけの医者の診察を受け、「原因は特定出来ないが、喘息で処方したある薬が影響したと思われます。その薬の服用を止め、新たにしゃっくりを止める薬を処方します」とのこと。
薬が効いたのか、午後9時頃になって、やっと治まりました。
結局、午前5時30分の起床から午後9時までの計15時30分も、しゃっくりに悩まされたことになります。しばらく治まった時間帯もありましたが、ほぼ続いていました。ここまで長引くと、さすがに横隔膜がおかしくなり、なかなか辛いものがありました。
1週間が経った現在も、今一つ体調がすぐれません。
ただ、こういった経験も、すべてに益にされると考えています。
すべての事には理由があり、すべての事に無駄なことはないと考えています。喘息しかり、しゃっくりしかり。実際に体験してみないと、なかなかその苦しみは分からないものです。大きな病を背負っている人から見れば、なんでもないことです。
ただ、もう無理の効かない体になったことだけは、事実のようです。(O)
PS.
ブログを読んでくださり、ありがとうございます。
体調不良のため、1回お休みをいただき、恐縮しています。