第2回防火・防災訓練を行いました。
2015.11.30
第2回自衛消防防火・防災訓練が11月27日、農協会館で行われました。
農協会館は、消防訓練を年2回、防災訓練を年1回行うことが、消防法で義務付けられており、8月26日に実施した第1回目に引き続き行われたものです。
訓練には、耐震改修工事を進めている㈱竹中工務店からのスタッフ1名を含め、館内の各団体から16名が参加しました。
今回の訓練は、「8階ロビーにある喫煙室から出火した」との想定で行い、参加者の多くが農協会館自衛消防隊に所属していることから、初期消火班や防護措置班、避難誘導班など隊員の役割分担や出火時における避難経路などを確認しました。
富山県は、比較的地震の少ない県といわれていますが、防災意識を高めるために、「地震発生時10カ条の心得」にもとづき、「素早く机などの下に身を隠す」「すばやく火の後始末をする」「外に出るときには、瓦やガラスなど、上からの落下物に気を付ける」など、地震が発生した時の基本的な動作についても、もう一度確認しました。
はじめの訓練は、救命講習。
約90分間の「救命入門コース」で、講師は富山消防署庶務救急課の高木三千丈さん。
参加者は2班に分かれ、仮に倒れた人がいた場合、救急車が到着するまで対応すべき心肺蘇生の手順を学習しました。
参加者は、呼吸の確認や胸骨圧迫、気道の確保、人工呼吸の仕方、AED(自動体外式除細動器)の使い方など救命にかかわる一連の動作を、マネキンを相手に「1、2、3、4」と大きな声を出しながら実習しました。
高木さんは、「救急隊が到着するまでに、どれだけ心肺蘇生法が行われたかが、
その人の生存率に大きな影響を及ぼす。恐れずに、しっかりと取り組んでもらいたい」と強調しました。
講習会終了後、高木さんから参加者一人ひとりに「救命入門コース参加証」が渡されました。
続いて、避難訓練。
富山消防署に通報するとともに、火災が発生した場合に、当然エレベーターは使用できませんので、9階から1階ロビーまで参加者全員で階段を駆け降りました。
最後は、消火栓と消火器を使った訓練。
㈱北陸綜合防災センターの担当者から操作方法を聞きながら、実習しました。
屋内消火栓は、各フロアーに2カ所ずつ設置してありますが、実際に消火栓を開け、ノズルを手にする機会はなかなかありません。代表2名が、1階ロビーの消火栓を開け、ホースを取り出し、開閉弁を開ける訓練をしました。
消火器についても、各団体の代表者8名が消火栓の安全ピンをはずし、火元と想定した赤いコーンめがけて噴霧し、消火器の操作を確認しました。
今回の防火・防災訓練にあたり、全面的にご協力いただいた富山消防署と㈱北陸綜合防災センターの方々に、心から感謝申しあげます。(O)