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この日は、さすがにバテました。

2015.07.14

(花)デンファレ、アストランティア(葉物)ユーカリ

(花)デンファレ、アストランティア(葉物)ユーカリ

 急に暑くなりました。

 12日、日曜日は、朝から2つの地域活動がありました。
 1つは、現在住んでいるA市の川沿いの草刈り。
 もうひとつは、母が暮らしているB市のイノシシ対策の電気柵設置作業です。

 A市の草刈りは、午前6時から。
 どこにでも、気の早い人はいるもの。6時スタートのはずが、5時30分頃にはもうあちこちでエンジン音が鳴り響いています。
 このC川の草刈り。
 7月第2週日曜日の恒例行事として、地域ではすっかり定着しています。総勢で、住民150人以上が参加します。C川上流から下流まで、土手の草刈りなどを一斉に行います。草刈機のある人は草刈機を、無い人は鎌や竹ボウキなどを持って集まります。
 小生は毎回、草刈機を扱いますが、春先から伸び放題の場所がほとんどのため、田の畔草刈りとは異なり、結構力仕事となります。刈り初めとともに、もう汗ビッショリ。草刈機の「歯」も、大概この草刈りでチップが取れ、ダメになります。

 大変なのは、川清掃の人。
 胸までスッポリ入る胴長をはき、2メートル近い長鎌を持って、水中に群生している川藻を根元から切る作業をします。緩やかな流れとはいえ、川の中で長鎌を振り回すのは、なかなかの重労働。年配者には到底出来ません。若者ら体力に自信のある人、10人余りが率先して頑張ります。笹舟も一艘出て、舟上からも藻の刈り込みをしますが、船上は安定せず、なかなかうまく鎌を回しきれないようです。

 この地区は、月遅れの8月七夕で、町内の中心部に大きな七夕を5~6本飾り付け、中学生による「よさこい踊り」や女性部による揃いの浴衣姿の街流しも行われます。
 子供たちによる「精霊流し」も、風情のある伝統行事のひとつで、子供たちが願いごとなどを思い々々に精霊に書き記し、夕方、川面に静かに流します。
 川の中清掃は、あくまで環境美化が目的ですが、川の流れが確保されるため、「精霊流し」を続けていくうえで、大いに役立っています。

 C川の作業は、途中で失礼して、7時10分過ぎにB市へ。

 B市の電気柵設置は、午前8時から作業開始。
 近年、鳥獣被害、特にイノシシによる被害はひどくなる一方。集落近くにイノシシはもちろんのこと、シカも顔を出すようになり、5~6キロ離れたところでは、クマが出没したと新聞に載っています。
 幼い頃は、下草刈りがきちんと行われていたため、山はきれいに管理され、鳥獣被害の話など、聞いたこともありませんでした。山が荒れ果てた、ここ7~8年前頃から、急にイノシシなどが増えた気がします。

  集合場所に集まったのは11人。
 8時前後から、じりじりと強い日差しが差し込んで来ます。
 始まる前から、何か悪い予感がします。

  電気柵の設置作業自体は、数年間経験し、皆もう手慣れたもの。
 市から4カ所が被害区域として指定され、予算の関係か、必要な資材は3年越しで全区域分が供給されました。作業手順は、木の柵は既に打ち終わっており、支柱やケーブルなどを設置し、最後にバッテリーを取付け、電流チェックして終了。

  たかが、これだけの作業ですが、いざ始めるとなると大変。指定された区域は、イノシシなどが出る場所とあって、当然山際(やまぎわ)です。フラットな平場のはずがなく、急な傾斜地ばかり。アップダウンがきつく、資材を運んでいるだけで、汗が滝のように流れます。

 11時ごろには、炎天下そのものに。
 生産組合長が、ペットボトルや缶コーヒーなど、さかんに飲物を配りますが、まったく追いつきません。山影なら凌ぎやすくて良いのですが、一歩日なたに出ると、もう肌を指すような夏の日差し。もうこの頃には、軽い頭痛が…。そして、心なしか軽い眩暈(めまい)も…。11人のほとんどが内勤者で、この暑さにへばっています。

 皆、徐々に無口になりつつも、黙々と作業を続けます。

 すべての作業が終了したのは、12時30分過ぎ。
 結局、4時間半も掛かったことになります。最後の頃には、全員くたくたの状態。
 何とか終了し、ホッとした表情が見えます。

 2カ所でノロシをあげている、この身。
 役員もそれぞれ順番に回り、様々な当番や役割も当然回ってきます。地域社会に生きる者として、2か所とも出来る範囲でこなしているつもりです。

  しかし、この日は、さすがにバテました。(O)

老化現象

2015.07.07

(花)るり玉あざみ、トルコききょう(葉物)スパイラルバンブー、イタリアンルスカス

(花)るり玉あざみ、トルコききょう(葉物)スパイラルバンブー、イタリアンルスカス

 どうも、老化現象が進んでいるようです。

 この頃、たびたび人の名前を忘れるようになり、ほとほと困っています。
 もともと記憶力がいい方では無いのですが、歳とともに輪を掛けて記憶力が落ちているようです。
 最近、突如として、人の名前がフッーと抜け落ちるのです。
 昨日話をしていた人の名前が、一晩寝るとなぜか失念してしまう。あんなに話していたはずなのに……。焦れば、焦るほど、なおさら思い出すことができない。きれいさっぱりと、名前を忘れているのです。さすがに話したことは覚えていますが、不思議と名前が飛んで仕舞い、「あの人」「昨日の人」とか、固有名詞なしで、事務所でうまく取り繕っています。
 我ながら、情けない話です。

  近頃、このような現象が、とみに増えています。
 思わぬところで、偶然にお会いした方の名前が出てこない。
 相手の方は、初めからこちらの名前を挙げて、親しげに声を掛けてくださる。こちらはというと、乏しい思考回路を最大限に駆使しますが、どうしても目の前の方の名前が出てこない。いまさら名前を聞くことも出来ません。笑顔で受け応えし、辻褄(つじつま)を合わせながら、頭の中は必死に名前を思い出そうと、フル回転。それでも結局、最後まで分からずじまい。
 数日間、心の澱み(よどみ)のように、その方の名前の事がいつも気に掛かります。でも、何気ない時に、前触れもなく「○○さんだ」と名前を出てくるから不思議です。

 もう一つ、老化現象らしきことが始まっています。

 涙もろくなっていることです。
 涙腺のネジが1本、緩くなってきたのでしょうか。何かあると、すぐに目頭が熱くなってしまうのです。
 本を読んでいて、感動的な場面に出くわすと、自然に涙が…。
 本の中の主人公になりきり、いつの間にか感極まって、涙。
 映画館で、素晴らしいシーンを迎え、目がウルウル状態に。横に座っている家人に悟られないように必死です。
 運転中、CDから流れてくる、きれいな音楽に感動すると、もう目頭が熱くなります。

 作家・高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズ。
 大評判の歴史小説ですが、今春、全10巻を読み終えました。高田さんの著書、全般にいえることですが、一旦読み始めるともう止まりません。ぐいぐいと文中に引き込まれ、すっかり「高田郁モード」にハマります。
 最終巻、10巻目の残り40ページを迎える頃から、もう目はウルウルに。ラスト近く、主人公の澪(みお)が、医師の源斉とともに故郷である大坂へ戻り、新しい人生を切り開く頃には、もうすっかり滂沱(ぼうだ)のごとくに。
 恥ずかしながら、加齢とともに、涙腺の蛇口がうまく閉まらなくなったようです。

  遠くが見えない、近くも見えない。
 夜間の運転、特に雨の日はフロントガラスが見づらく、運転が怖い。
 食後歯を磨いているにもかかわらず、時々歯の調子がおかしくなる。
 髪の毛、特に頭頂部の毛が少しずつ抜け落ちる。など、など…。

 寂しいかな、還暦近い我が身には、さまざまな現象が起きています。
 進むことがあっても良くなるはずもなく、気長に付き合い、受容していくしかありません。何といっても、他でもない我が身なのですから。
 ただ願わくば、自分の名前を忘れることだけは無いようにと祈っています。(O)

たび重なる工事で、ご迷惑をお掛けしています。

2015.06.30

(花)ゆり、グロリオーサ、グラジオラス、スプレーカーネーション(枝)とうだんつつじ(葉物)ドラセナ

(花)ゆり、グロリオーサ、グラジオラス、スプレーカーネション(枝)とうだんつつじ(葉物)ドラセナ

 現在、会館外周の配管取替工事を実施しています。
 耐震改修工事とは別の工事で、7月中旬に終了する予定です。

 農協会館の周辺には、散水用の配管が土中にかなり埋設してあります。
 おもに洗車やゴミ集積場の洗浄、生垣の散水などに使用しています。昭和55年に農協会館が竣工した際に、新たに設置されたものですが、配管に鉄管が使用されていたため、腐食が進み、漏洩がひどくなり、今回取替工事を行うことにしたものです。

  農協会館は、飲み水として富山市からの水道水を使用していますが、会館の外側で使用する水や駐車場の融雪用の水、そして館内のトイレで流す水については、すべて地下から汲み上げた井戸水を使用しています。
 地下1階の下に大きなタンクが埋設してあり、そこに井戸水を溜めています。水量が豊富で、大変助かっています。飲み水としては使用していませんが、定期的に専門業者に清掃を依頼し、各種の水質検査も行い、富山市保健所へ届出しています。

  井戸水ですので、下水道料金だけ富山市に支払っています。
 2カ月に1回、請求書が送付されてきますが、突然、今までにない金額の請求書が届き、大変驚き、原因を調査し始めました。たまたま、ある箇所で水が溢れ出し、土中を掘った結果、配管の腐食と漏洩が原因と判明した次第です。

  今回の工事は、会館周辺すべての配管を取替るものではなく、必要最小限度にとどめています。それでも、総延長は約160メートルにも及びます。配管として、硬質塩化ビニール製の管を埋設しています。これで、もう腐食や漏洩の心配はなくなるはずです。

 農協会館が完成して、今年でちょうど35年目。
 満35歳といえば、人間でいうならば、脂が乗り、血気盛んな一番良い時期かもしれません。残念ながら、農協会館の現状といえば、あちこちで小さなトラブルや故障が発生しており、その都度、修理や修繕に追われ

立体駐車場前で行われている配管取替工事。

立体駐車場前で行われている配管取替工事。

ているのが、実態といえます。

 日頃から、農協会館は黒子役と考えています。
 古い建物ですので、色々と機能的に制約がありますが、入居団体の皆さんが少しでも気持ちよく仕事が出来るように、また会議室を利用される方々が快適に会議等を進められるようにと、思っています。

  ハード面で制約がある分、少しは自助努力により、ソフト面でカバーできればと考えています(O)

25年後の自分

2015.06.23

(花)アンスリューム、ひまわり(葉物)木苺、ゴットセファナ、モンステラ、コンパクター

(花)アンスリューム、ひまわり(葉物)木苺、ゴットセファナ、モンステラ、コンパクター

 初蝉(はつせみ)。
 今年初めて、セミの鳴き声を聞きました。
 どこからともなく聞こえてくる、セミの鳴き声。
 まだ弱々しく、心なしか遠慮がちで、人生の哀愁さえ感じます。
 初夏の風物詩ですが、「もうそんな時期か」と、改めて時の流れの早さに驚かされます。

  高齢にもかかわらず、元気に頑張っている人がいます。
 昭和6年生まれ、御年(おんとし)84歳。
 農協会館駐車場係のAさんのことです。

  駐車場係は、長い間、ベテランのBさんが担当していましたが、事情によりしばらく休養することになり、ピンチヒッターとしてAさんが代理を務めることに。
 派遣先の警備会社からAさんの紹介があったとき、年齢を聞いてびっくり。なんと84歳とのこと。まさか80代の方が交代要員とは……。何しろ、母親と同い年なのですから。
 会ってもいないのに、年齢だけで判断してはいけないと思いますが、60代のBさんの代わりが、80代のおじいちゃんとは……。

  農協会館には、100台収容可能な立体駐車場のほかに、約70台駐車可能な平場駐車場があります。 
 この平場駐車場の管理が、駐車係の主な仕事です。
 会館の規模の割には、駐車場のスペースが十分とは言えません。物理的に限られた中で、うまくやり繰りするのが、駐車係の腕の見せどころ。当日の会議室の利用状況や会議内容などを考慮しながら、朝から駐車台数を調整します。
 午前中からフリーで駐車場へ入れると、午後に予定されている重要な会議の出席者の車が、まったく入れないことにもなりかねません。
 簡単なようで意外と難しく、時にはお客様から大きな罵声や叱責をいただくこともあります。

  Bさんの職場復帰の見通しが立たないため、とりあえずAさんに来てもらうことに。

 Aさんは慣れないながらも、汗をかきながら誠実に頑張っています。
 ベテランのBさんの場合、お客様の顔もかなり分かり、阿吽(あうん)の呼吸でうまく対応していましたが、新人のAさんにそこまで求めるのは、初めから酷な話。毎日のように、小さなトラブルが発生していて、こちらも雨の中、駐車場で走り回りながら応援することも……。

  改めて、84歳。
 59歳の私にとっては、ちょうど25年後にあたります。
 生きているかわかりませんが、25年後の自分。想像もつきません。
 憎まれっ子世にはばかるではありませんが、意外としぶくと生きているかもしれません。
 84歳で、少なくとも人中(ひとなか)で働いていることは到底考えられません。もちろん、誰も雇ってくれるはずもありませんし、働きたくもありません。
 ただ、仮に採用してもらえるなら、バイトやパートで十分ですから、一定の時期までは働かせてもらいたいと思います。収入というより、社会とのかかわりや生活のリズムを大切にしたいからです。

  第2の人生、第3の人生。
 これからが、人生の本番と考えています。ある意味で、大変楽しみにしています。
 作家・五木寛之さんは、50歳から75歳までのこの時期を、「林住期」と語っています。
 私のとっての「林住期」。読みたい本が、本棚に山積みのまま待っていてくれています。晴耕雨読ではありませんが、自分なりに出来る野菜づくりを、そして読書に思いっきり時間を割きたいと思います。
 学生時代、北海道や四国、九州など、独りでリュックを担ぎながら旅行しましたが、あの無計画な旅の中で得た、数多くの出会いは得難いものがあります。健康が、そして状況が許せば、少し足を伸ばしてみたいと考えています。

  目の前に広がる誰も歩いていない、水平な白い砂浜。
 歩くのは、他でもない自分だけです。
 ふと振り返った時、自分なりに確かな足跡を残せたらと思います。(O)

ご利用いただける会議室が増えています。

2015.06.15

(花)カンガルーポー、トルコききょう、サンダーソニア、あじさい(葉物)丸葉ルスカス、利休草

(花)カンガルーポー、トルコききょう、サンダーソニア、あじさい(葉物)丸葉ルスカス、利休草

 4月から本格的にスタートした、農協会館の耐震改修工事。
 お陰様で、工事は順調に進行しています。

  富山県農協会館は、地下1階・地上9階建ての建物ですが、耐震改修工事は最上階の9階から始めています。9階フロアーは5月下旬に終了し、現在は8階、7階、6階で工事を進めており、10月からは5階フロアーで始める予定です。

  耐震改修工事は、農協会館の入居団体が通常業務をしながら工事を進めるという、「居ながら工事」のスタイルを採用しています。
 そのため、大きな騒音やホコリが出る工事や重量機材の搬入などは、土・日曜日、祝日に集中的に実施し、平日は業務に支障が出ない範囲で作業を進めてもらっています。
 工事終了は、平成28年12月下旬を予定しています。
 その間、何かとご迷惑をお掛けしていますが、ご理解とご協力のほど、よろしくお願い申しあげます。

 

 貸ホール・貸会議室につきましては、工事期間中、ご利用いただくことが出来ず、大変ご迷惑をお掛けし、申し訳ありませんでした。
 現在、8階フロアーの工事が一部終了し、順次ご利用いただける会議室が増えています。

  15日現在、利用可能な貸ホール・貸会議室は、
 9階が、901会議室、902会議室、903会議室、特別会議室の4部屋です。
 8階については、8階ホール、801会議室の2カ所が、ご利用可能となっています。
 特に801会議室につきましては、今回、床や天井、壁を含め、リニューアルしましたので、新しくなった会議室をぜひご利用ください。

 また、貸ホール・貸会議室については、随時、ホームページに予約申込状況をアップしていますので、ご確認のうえお申し込みください。
 WiFiにつきましても、8階、9階貸会議室でご利用いただけるように準備を進めています。環境整備が整いましたら、改めてご案内させていただきます。

  色々とご迷惑をお掛けしますが、今後とも貸ホール・貸会議室をご利用くださるようお願い申しあげます。         ご不明な点や判らないことがありましたら、気軽に係員にお問い合わせください。(O)

「20年後、この集落は…」

2015.06.09

(花)バラ、トルコききょう、スプレーデルファニューム、カーネーション、スターチス(葉物)ゴットセファナ

(花)バラ、トルコききょう、スプレーデルファニューム、カーネーション、スターチス(葉物)ゴットセファナ

 集落で、日帰りバス旅行に行ってきました。

  周りから「雨男」という、ありがたくない「勲章」を頂戴しているこの身。
 なぜか小生が中心となって何かを企画すると、いつも決まって雨。それも、半端ではないほどの悪天候になることも、しばしば……。
 今回も、前日まで30度近い猛暑が続いていたにもかかわらず、旅行当日だけ、雨模様。不思議と、翌日からは素晴らしい晴天に…。
 どうしてか、ピンポイントで雨が降ってきます。

  ただ、この日に関しては、バスが出発する前に雨が上がり、終日快晴に。
 むしろ、早朝まで降った雨のおかげで凌ぎやすく、頬にあたる風もさわやかで、最高の日和となりました。雨に洗われたせいか、新緑もいっそう鮮やかさを増し、青葉、若葉が目に沁みました。

  私は現在、A市に住んでいますが、B市で生まれ育ち、今もB市で母が独り暮らしをしているため、週末や休日はほとんどB市へ帰っています。わずかながら田畑や山林があり、草刈りなど農作業をするためです。
 バス旅行は、B市・集落の恒例行事で、2~3年に1度、近県に出掛けます。年齢順に幹事を務めることになっていて、今回は私が幹事役。福井県の一乗谷朝倉氏遺跡や東尋坊、月うさぎの里などを巡ってきました。

  現在、集落の戸数は16軒。
 中山間地にある、典型的な限界集落のひとつです。
 最高18軒の時もありましたが、今は16軒に減り、うち2軒は空き家状態に。さらに14軒のうち、独り暮らしの家は2軒。
 集落の若者は結婚すると、ほとんどが親元を離れてアパート暮らしをするため、いっそう高齢化が進みます。もうじき還暦を迎える私が、寄合い(よりあい)では、いつまで経っても下座に座っているのですから。

  驚くべきことは、子供がいないこと。
 赤ちゃんはもちろんのこと、幼稚園児、小学生、中学生、高校生も一人もいません。3年前に高校生が卒業した後は、未成年者はだれもいない状況です。

 子供たちが走り回り、大きな歓声が聞こえていたのは、遥か彼方の夢物語となりました。

 
 昼食時、ホテルで小宴会を催しましたが、ある人がこんなことを言っていました。
 「20年後、間違いなく、この集落は無くなるぞ」
 アルコールが入っていたとはいえ、集落では中堅的な人の発言です。
 正直、ドキッとしました。
 実際、地区全体を見渡すと、2つの集落が既に無くなっています。

  営農組合も順調に機能し、青年報恩講や尼恩講、地蔵祭りなど、集落の活動も活発です。江さらいや農道草刈りなど、年に6回程度ある人足の参加率も高く、まとまりの良い集落だと思っています。

  でも、人あっての集落です。

 心配しても仕方がないのですが、20年後、本当にこの集落はどうなっているのかと、時々不安になります。(O)

響きわたる天使の声

2015.06.02

(花)ひまわり、ゆり(枝)どうだんつつじ(葉物)ニューサイ、ゴットセファナ

(花)ひまわり、ゆり(枝)どうだんつつじ(葉物)ニューサイ、ゴットセファナ

 天使の声が、ホール全体に響きわたります。

 高岡文化ホールで開かれた、シュトゥッガルト室内合唱団のコンサート。
 無伴奏の合唱を聞くのは、今回が初めて。ピアノ伴奏はなく、男女23名による肉声だけの素晴らしいハーモニーが、会場全体を包み込みます。
 CDで、グレゴリア聖歌など合唱曲を聞くことはあっても、生で合唱を聞く機会はなかなかありません。研ぎ澄まされた世界トップレベルの合唱を聴き、ここまで深みがあり、清らかなものかと驚かされました。
 オール「ア・カペラ」のプログラムに、すっかり魅了されました。

  シュトゥッガルト室内合唱団は、「現代最高の合唱団として、世界中の主要な音楽祭に招かれ、きわめて高水準な演奏を披露し、国際的な名声を得ています。長年にわたり、その深い精神性のもと歌声を響かせてきた世界最高峰の合唱団であり、重厚で透明な声が奏でる色彩のハーモニーが堪能できます」とあります。

 プログラムは、ミサ曲やラフマニノフ、メンデルスゾーンなどの合唱曲。
 演奏曲は、初めて聞く曲ばかり。唯一知っていた曲は、グリーグの組曲ペール・ギュントの有名な1曲、「ソルヴェングの歌」のみ。
 でも、知っている曲とか、知らない曲とか、全く関係なかったようです。23名の美声が生み出す清らかなハーモニーに、スーッと引き込まれていきました。

 コンサートでは珍しく、合唱曲の歌詞対訳が配られました。
 左側に原文が、右側に日本語訳が記されています。原文は、多くがドイツ語。一部、見慣れないロシア語とラテン語もあったようです。(もちろん、私ごときが分かるはずがありません。近くの男性からの仄聞です)大学時代に2年間学んだドイツ語。当然、今頃覚えているはずもありません。でも、不思議なことに、時々知っている単語が出てきて、意味が分からないなりに、字面を追うことが出来ました。

 前席に、60代後半らしきご夫妻が座っておられました。
 コンサートが始まってしばらく経つと、奥様が気持ちよさそうに、舟をこぎ始められます。隣のダンナ様が周りを気にしてか、肘で軽くチョンチョン。奥様の体が、一瞬ピタッと止まります。曲が進むとともに、余程お疲れなのか、再びゆっくりと舟をこぎ始められます。
 休憩時間に、和やかに会話していたご夫妻。
 後半の部が始まるとともに、またもや奥様のお舟が登場。そして、ダンナ様のチョンチョンも再登場。前の席だけに、否が応でもお二人の遣り取りが視線に入ってきます。
 結構長い間、仲睦まじく「お舟」と「チョンチョン」を続いておられました。

  コンサートを通じて、目に見えない何か温かい、大きなものに抱かれている不思議な感覚に陥りました。
 もし天使の声というものがあるなら、こういったものかと思いながら、響きに浸っていました。

  演奏会が終わって家路につく時、外の風がいっそう爽やかに感じられました。(O)

緑陰雑感

2015.05.26

(花)エビデントラム、カーネーション、スプレーカーネーション、スプレーバラ(葉物)縦縞フトイ、ナルコラン、ギボウシ

(花)エビデントラム、カーネーション、スプレーカーネーション、スプレーバラ(葉物)縦縞フトイ、ナルコラン、ギボウシ

 ブログを読んでいただき、ありがとうございます。

  このブログを始めてから、早いものでもう10カ月が経とうとしています。
 1週間に1度だけの更新ですが、いつも呻吟を繰り返しながら書いています。400字詰め原稿用紙にして、5~10枚程度。これだけの分量ですが、いざ書くとなると、意外と時間がかかります。スムーズに書けたためしがなく、毎回、推敲に推敲を重ね、やっとの思いで仕上げています。
 それでも、ブログを止めようと思ったことは無く、週末ともなると、なぜか文章が書きたくてムズムズしてきます。

  ブログを書くのは、おもに日曜日の夜。
 夕食をとり、風呂に入ってから、パソコンと向き合います。平日に書き進む時もありますが、平日はたいがい何を書こうかとテーマ探しに充てています。本を読んでいても、歩いていても、通勤電車の中でも、どこかにヒントがないか、糸口がないかと、題材探しに明け暮れています。
 書く内容が決まると、「起承転結」「序破急」など、それなりに文章構成を考え、頭の中で少しずつ文章を練り上げていきます。

  高校時代、新聞部に入っていました。
 文章に興味をもった原点は、ここにあるようです。

  たまたま姉の親友が、新聞部の部長をしていて、熱心に誘われたのがきっかけです。
 深く考えて入部した訳ではなく、軽いノリです。
 誰も読んでくれない高校新聞。ほとんど見向きもされない校内新聞。そんな新聞を、学期末の終業式の日、タブロイド版かブランケット版4ページ建てで、年3回発行しました。青臭い新聞づくりですが、部活を通じて、原稿用紙のマスに一字々々埋めるつらさ。語彙力の無さ、文章力の無さを身に沁みで教えられた気がします。
 クラスメイトが、期末テストに向けて必死に勉強している最中、かたや締切りが迫り、原稿書きと新聞づくりに追われるつらさ。

  今から思うと、あの新聞部のおかげで、痛切に読書の大切さを感じ、深く本に関心を抱き始めた気がします。

 先日、富山駅近くの楽翆亭美術館に行って来ました。
 しっとりとした、落ち着いた美術館です。好きな美術館のひとつです。

  帰りに売店で、ある本が目にとまりました。
 女優・山口智子さんのエッセイ集「掛けたくなる軸」(朝日新聞出版)です。
 「山口智子さんが選んだ日本全国の職人による手技の名品を紹介した」本で、気品が漂い、味わい深い文章が綴られています。山口智子さんが、このような本を出版されていることを全く知りませんでした。
 読み始めていますが、つくづくこのレベルの文章を書けるようになりたいものです。

  いつまで、このブログを続けられるかわかりません。
 できれば、もう少しまともな文章を紡いでいけるよう研鑽を重ねたいです。もうしばらくお付き合いください。(O)

「おむすび」に秘められた力

2015.05.18

(花)グロリオーサ、トルコききょう、モカラ(葉物)スパイラルバンブー、木苺

(花)グロリオーサ、トルコききょう、モカラ(葉物)スパイラルバンブー、木苺

 日曜日の早朝、大きな花火が一発上がりました。
 「何かなー」と思っていると、地元小学校の運動会の合図だったようです。
 もうそういった年代の子供がいない身にとっては、なかなか学校行事についていけません。

  運動会といえば、父親にとっては場所取りが、母親にとってはおいしい弁当作りが大きな役割でした。
 たかが場所取りですが、少しでも子供たちの活躍ぶりを見たいと、朝早くから良い場所取りに出掛けたものです。幼稚園、小学校と続きましたが、かなり早い時間から出掛けたつもりでも、既に多くのランチマットで敷いてあり、驚いたものです。
 家内も、いつもにも増して、弁当作りに力が入っていたようです。
 子供たちの好物はもちろんのこと、到底食べ切れないほどの量を早朝から頑張って作っていました。子供たち以上に、家内の方がウキウキと嬉しそうでした。

  運動会の休み時間に、青空のもと、皆で食べたお弁当の美味しかったこと。
 おかずもさることながら、おむすびの美味しかったこと。
 木陰の下で、さわやかな風を受けながら、食べるおむすびは格別でした。

 
 おむすびといえば、「おむすび」を通して、「食」をとても大切にしている人がいます。
 青森県在住の佐藤初女(はつめ)さんです。

  93歳になられた現在も、全国各地で講演しておられると、お聞きしています。
 富山県にも、2010年8月に魚津市「森のゆめ市民大学」の講師として、来県されています。

  「森のイスキア」「おむすびの人」として、有名な佐藤初女さん。
 「食はいのち」と語り、毎日の食生活の大切さを訴えておられます。

 もちろん、佐藤さんに直接お会いしたことはありません。
 佐藤さんの事を初めて知ったのは、確か10年程前だったと思います。叶わない夢ですが、以前から「森のイスキア」におられる、佐藤初女さんを訪問したいという強い願望があります。

「いのちの森の台所」(集英社文庫)、「森のイスキアで話したこと」(創元社)、「いのちを養う食」(講談社)など、今までに著書7~8冊を読ませてもらいましたが、いつも文脈にスーッと入り込めるから不思議です。

 森のイスキアには、全国各地から悩みを抱えた人や佐藤さんを慕う人達が訪ねています。
 森のイスキアでは、俗にいう贅沢な料理でもてなくことはないそうです。地元でとれる山菜や、旬の野菜や魚介類、季節にあった食物、なるべく素材の持つ力を活かした手作り料理でもてなすそうです。

 もちろん、佐藤初女さん自ら握るおむすびが、メインであることには変わりがありません。たかが「おむすび」が……と、思われることでしょうが、多くの方が、このおむすびに癒し慰められ、いつの間にか解決の道を見出して帰られるというから不思議です。

 日々の忙しさの中で、何気なく食事をしています。
 意外と「食」というものを、ないがしろにしている気がします。

 「おむすび」ひとつで、人生が変わるという佐藤初女さん。
 私も、そんな「おむすび」を握れるものになりたいものです。(O)

新しくなったハンギングバスケット

2015.05.12

 

新しく植え替えられたハンギングバスケット

新しく植え替えられたハンギングバスケット

 ハンギングバスケットの花を、一新しました。

 農協会館の周りには、11基のハンギングバスケットが設置してあります。
 平成25年4月からスタートした、このガーデニング。
 今年で3年目を迎え、すっかり定着し、嬉しいことに評判も上々のようです。
 会館内に勤務している職員はもちろんのこと、歩道を行き交う人々にとっても、いやしと目の保養になっているようです。

  夏場の水やり含め、すべての管理を市内の㈱柴崎農園さんにお願いしています。
 今回は特に、外周にある生垣の柘植(つげ)を剪定し、きれいに短くそろえていただきました。おかげで、ハンギングバスケットの花々が、いっそう青空に映えるようになった気がします。

  ハンギングバスケットは、3月から12月までの間、年4回、寄せ植えを変えてもらっています。冬場は中止していますが、厳しい寒さにもかかわらず、秋に植えたスミレなどが雪の下で越年し、春先から可憐な花を咲かせてくれます。改めて生命力の強さに、頭が下がります。(O)

外周にある生垣も、きれいに剪定していただきました。

外周にある生垣も、きれいに剪定していただきました。

 

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