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大型看板を新しくリニューアルしました。

2017.03.23

 

[花]ダリア(サフラン)、ガーベラ(ファンタ)、ガーベラ(サンバー)、フリージア(アラジン)、スイートピー(ハッピー)、[葉]ゴットセファナ

 農協会館前にある大型看板がこのほど、新しくリニューアルしました。

 国道41号線に面して、駐車場の一画に設置してある自立型の大きな看板。
 歩道からも国道からもよく目立つ場所に設置してあり、いわば「農協会館の顔」ともいえる存在になっています。

 この看板は、平成4年3月に新しく設置されたものですが、約25年間が経過し、経年劣化による傷みがひどくなっていました。

 

 改修工事は3月20日、ほぼ一日掛けて行われ、高所作業車を使いながら、薬剤を使って一度すべてのシールをはがした後、新しいシールが丁寧に付けられました。

 

 新しく出来上がった大型看板。
 心なしかステンレスが、以前よりひときわ輝いて見えます。
 皆さんも改めて、新しくリニューアルした大型看板を注意してご覧になってください。(O)

約25年が経過し、傷みが目立つ大型看板。


3月20日に、新しく綺麗にリニューアルなった大型看板。

ホームページをリニューアルしました。

2017.03.18

 取込ファイル

[花]ゆり(シグナム)、トルコききょう(レイナホワイト)、アルストロメリア(パーティー)、モルセラ、[葉]コンシンネ、ゴットセファナ

 ホームページを、一部リニューアルしました。

 今回の変更は、トップページのスライドショーや各ページの写真のリニューアル、見出しや文字、背景色の変更などが、主だったものです。
 トップページは、スライド式にしていますが、年4回、季節の変わり目ごとに差し替えています。
 大変ありがたいことに、北陸新幹線が開通してからというもの、県外のお客様からの貸会議室や貸ホールに関するお問い合わせや、ご利用が増えています。

 そういった県外の皆様に、豊かな自然や清らかな水に恵まれた富山県、そしておいしい米や新鮮な野菜などが多く生産される冨山県農業の素晴らしさを、もっと知っていただきたいと、今回、一部リニューアルしたものです。

 県内のJAでは、子供たちに農業に親しんでもらいたいと、「食農教育」を進めています。これは、将来をになう子供たちに、食を支えている農業そのものに触れ、自ら汗を流し、収穫したものを料理し味わうことにより、もっと農業を深く知ってもらおうとするもので、「米づくり体験」「野菜収穫体験」「親子料理教室」など、さまざまな取組みが行われています。

 

 今回、ホームページに使用した農業に関する写真は、すべてJAうおづ・組合員課からお借りしました。
 快く承諾してくださり、全面的にご協力いただいたことを、改めて感謝申しあげます。

 リニューアルしたホームページの印象は、いかがでしょうか?
 これからも、明るく利用しやすいホームページを目指して、努力していきたいと思います。(O)

5月からエレベーターの改修工事を行います。

2017.03.07

[花]ガーペラ(アーティスト)、ラナンキュラス(エムチェリー)、スプレーカーネーション(セリーヌアメり)、ホワイトレースフラワー(ピンク)、[葉]ナルコラン、レザーファン

[花]ガーペラ(アーティスト)、ラナンキュラス(エムチェリー)、スプレーカーネーション(セリーヌアメり)、ホワイトレースフラワー(ピンク)、[葉]ナルコラン、レザーファン

 今年5月から、乗用エレベーターの改修工事を実施することになりました。

  富山県農協会館は、昭和55年3月に竣工していますが、乗用エレベーター4基と非常用エレベーター2基も、その際に設置されました。
 竣工してから約37年が経過し、エレベーターも老朽化してきたため、今回、利用頻度の高い乗用エレベーターの改修工事を実施することにしたものです。
 乗用エレベーターは現在、月2回定期点検を実施し、安全管理に努めていますが、今後、一部の部品でメーカーからの供給が難しくなることも想定されており、安全面などを考慮して工事開始を決定しました。

 
 改修工事は5月から開始し、10月末に終了する予定です。
 工事は2基ずつ同時に工事を行い、エレベーターホールに向かって右側の3・4号機(地下1階行き)を5月から7月末まで、左側の1・2号機(1階止まり)を8月から10月末まで、それぞれ計画しています。
 その間、2基ずつエレベーターを利用していただくことが出来なくなり、何かとご不便をお掛けしますが、ご理解くださるようお願い申し上げます。

 改修後は、地震対策として、現在設置されているS波(本震)センサーのほかに、P波(初期微動)に対応した装置や、防火設備対策として、遮煙(しゃけむり)設備や遮炎(しゃえん)設備なども、新たに設置されます。
 エレベーター内部も、LED化をはかるなど、全面的に新しく改装されるほか、外部にある扉や周辺の三方枠(さんぽうわく)などについても、各階すべて新しい色に変わる予定です。

 耐震改修工事に引き続き、乗用エレベーターの改修工事を実施することになり、何かと多くの方にご迷惑とご不自由をお掛けしますが、ご理解ご協力くださるようお願い申しあげます。(O)

心に響くコンサート

2017.03.01

[花]トルコききょう(桜みちる)、スイートピー(ハッピー)(ティアラ)、菜の花、[葉]玉シダ、[枝]桃(ピンク)(白)、ミモザ

[花]トルコききょう(桜みちる)、スイートピー(ハッピー)(ティアラ)、菜の花、[葉]玉シダ、[枝]桃(ピンク)(白)、ミモザ

 先日、千住真理子さんのコンサートに行って来ました。
 千住真理子さんは、いうまでもなく日本を代表するヴァイオリニストの一人。そして、ご存知の方も多いと思いますが、千住さんのヴァイオリンは、幻の名器として名高いストラディヴァリウス「デュランティ」。
 砺波市文化会館で開かれたコンサート。千住真理子さんの演奏を聴くのは3回目ですが、今回も心洗われ、魂に響く演奏会となりました。

 プログラムは、モーツァルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」、クライスラーの「愛の悲しみ」、「愛の喜び」、エルガーの「愛のあいさつ」、リストの「愛の夢」など、どちらかというとオーソドックスな曲目。今回、嬉しかったことは、チェコの名門合奏団・スーク室内オーケストラとの共演だったこと。スーク室内オーケストラとは、過去に何度も共演されているとのことで、息もピッタリ。当然ながら、ソロやピアノ伴奏の演奏会とは異なり、音楽全体に幅や深みが出ていた気がします。

 演奏された曲目の中で、一番印象に残ったのはヴィターリの「シャコンヌ ト短調」。よく耳にする曲ですが、今回、弟の作曲家・千住明さんが、特別にスーク室内オーケストラとの共演用のために編曲されたそうで、味わい深い曲になっていました。

 千住真理子さんは、演奏の合い間に、曲紹介を兼ねて簡単なトークをされます。
 ともすると堅苦しくなりがちなクラシックコンサートですが、短いトークの中にも気さくな人柄がにじみ出ていて、なごやかな雰囲気が会場を包みます。

 千住真理子さんは、NHKの「ラジオ深夜便」にも、時々出演されます。
 「ミッドナイトトーク」という番組ですが、演奏会や執筆された多くの著書からも知ることができない、違った側面の千住真理子さんに触れることができ、楽しみにしています。

 最近、年間10数回、コンサートに行くようになりました。
 クラシックが中心ですが、気に入ればジャズなど、未知なジャンルにも足を運んでいます。
 不思議なものです。有名な音楽家のコンサートでも、期待外れの時があります。逆に、まったく期待していなかったにもかかわらず、思いがけず多くの恵みをいただいて帰ってくることもあります。

 これからも、琴線に触れる音を求めて、コンサートに通いたいと思っています。

 ヴァイオリニスト・諏訪内昌子さんのコンサートが、6月に高岡文化ホールであります。
 諏訪内さんの本は読んだことがありますが、演奏は一度も聴いたことありません。それだけに、今から楽しみにしています。(O)

小さな出会い

2017.02.20

おひな祭りです。[花]ラナンキュラス(黄)、デンファーレ(アンナ)、[葉]丸葉ルスカス、[枝]啓翁桜

おひな祭りです。[花]ラナンキュラス(黄)、デンファーレ(アンナ)、[葉]丸葉ルスカス、[枝]啓翁桜

 最近、ちょっと嬉しいことがありました
 画家・吉田博(ひろし)さんを知ったことです。

 先日、NHK・Eテレの「日曜美術館」で、初めてこの人の名前を知りました。
 それまで、吉田博さんの存在自体、まったく知りませんでした。美術品や工芸品に少し興味があり、時々見ている「日曜美術館」。吉田博さんの特集が、たまたま組まれていました。

 イギリスのダイアナ妃も、大変好きだったという吉田博さんの風景画。自室の壁に飾るほど、気に入っておられたとのこと。吉田博さんの絵画はどちらかというと、日本国内ではあまり評価されておらず、むしろ海外での知名度の方が高かったようです。

 ウィキペディアによると、吉田さんを「日本の洋画家、版画家。自然と写実そして詩情を重視した作風で、明治、大正、昭和にかけて風景画家の第一人者として活躍した」と紹介しています。

 もっと吉田さんのことが知りたくて、さっそく「吉田博 全木版画集」(阿部出版編集・発行)と安永幸一著「山と水の画家 吉田博」(弦書房)の2冊の本を買い求めました。

 
 以来、時々手元にある「吉田博 全木版画集」をながめています。
 もちろん、現物に勝るものはありません。それでも、画集を通して、詩情あふれる画風の一端を味わうことができます。テレビで紹介されていた代表的な風景画も、改めて画集で確認することができ、至福の時を味わっています。
 初めて知ったのですが、同じ木版画の原版を使いつつも、巧みに色彩や刷り方を変えることによって、朝、昼、夕方など、まるで趣の異なる風景画に仕上げることができます。
 これこそが、木版画ならではの神髄、真骨頂なのかもしれません。

 同じ絵画を見ていても、感じ方、受け止め方は当然、皆異なると思います。
 吉田博さんの木版画も同様で、私は少なからぬ感動を受け、今回の小さな出会いをとても嬉しく思っています。しかしながら、何も感じない方もおられるかも知れません。それはそれで良いと思います。受け止め方は、人さまざまですから…。

 つくづく自分が知っていることなど、ごく微々たるものだなーと思っています。
 それだけに、今回のような出会いは、とても新鮮に感じられ、素直に嬉しくなります。これからも、魂に響くような新しい邂逅(かいこう)を求めていきたいものです。本なり、音楽なり、美術工芸品なり、小さくともしっかりとアンテナを立て、自分なりの感性を大切にいきたいと思います。

 「生誕140年 吉田博展」が、4月29日から長野県の上田市立美術館で開催されます。自分の目で、吉田博さんの木版画を鑑賞できることを、今から楽しみにしています。(O)

[花]胡蝶蘭(白)、オンシジューム(ハニーエンジェル)、グロリオーサ(サザンウィンドゥ)、スイートピー(ステラ)、[葉]ドラセラ             (2月第3週分です。)

[花]胡蝶蘭(白)、オンシジューム(ハニーエンジェル)、グロリオーサ(サザンウィンドゥ)、スイートピー(ステラ)、[葉]ドラセラ             (2月第3週分です。)

 

アンケートにご協力ください。

2017.02.07

[花]ゆり(ウィケアル ベルティ)、アルストロメリア(ポエム)、カーネーション(リラ)、モカラ(イエロージッティ)、[葉]レモンリーフ、[枝]雪柳

[花]ゆり(ウィケアル ベルティ)、アルストロメリア(ポエム)、カーネーション(リラ)、モカラ(イエロージッティ)、[葉]レモンリーフ、[枝]雪柳

 2月に入り、私立大学の入学試験があちこちで実施されています。
 当会館でも先週、県外の某私立大学の入学試験が、8階会議室で行われました。
 受験生にとって、人生を左右しかねない大切な入学試験です。2日間にわたって試験が実施されましたが、夕方、責任者の方から「無事、終了しました」と言っていただいた時は、正直ホッと胸を撫でおろしました。
 もちろん貸会議室を利用される、すべてのお客様を大切に考えていますが、とりわけ入学試験の場合は、小さなミスも許されないだけに、どうしても気を遣います。

 大変ありがたいことに、昨年12月末に耐震改修工事が終了してからというもの、貸ホール・貸会議室の申込みが増えています。
 特に8階ホールは、土・日曜日、祝日を含め、問い合わせが多くなっています。ホームページにアップしていない、かなり先の期日分についても、ご予約をいただいています。
 都合により希望日が確定していない場合は、仮予約でも構いませんので、早めに事務局にお問い合わせをいただきたいと思います。

 貸ホール・貸会議室を利用された方々に、請求書とともにアンケートを同封して、送付させてもらっています。残念ながら、アンケートの回収率が徐々に下がっています。ご多忙とは思いますが、ご面倒でもご記入のうえ、FAXでご回答いただけないでしょうか。
 貸会議室をご利用される皆様に喜んでいただけるよう、スタッフ一同努力しているつもりですが、至らない点や気付かないところが多々あると思います。どのような事でも構いませんので、教えていただけないでしょうか。早急に改善して、少しでも利用者の方に満足していただけるよう努めていきたいと思います。

 今後とも、貸ホール・貸会議室のご利用のほど、よろしくお願い申しあげます。(O)

啓翁桜

2017.02.01

 

[花]エビデンドラム、ラナンキュラス(ラックスロティス)、ホワイトレースフラワー、てまり草、[葉]丸葉ルスカス、[枝]啓翁桜

[花]エビデンドラム、ラナンキュラス(ラックスロティス)、ホワイトレースフラワー、てまり草、[葉]丸葉ルスカス、[枝]啓翁桜

 ここ冨山は、まだ一面の銀世界。
 1年で、もっとも寒さの厳しいこの時期。春のきざしは、どこにも感じられません。
 しかしながら、母がいる実家では、ひと足早く春の訪れを告げる桜が咲いています。
 啓翁桜(けいおうざくら)です。
 この桜、ひとり暮らしをしている母に、先日届けたものです。

 
 昨年1月、初めて啓翁桜を買いました。
 山田村の生産者の方々が、富山駅で直売していたものです。母のもとに持参し、さっそく大きな花瓶に生け、茶の間の角(すみ)に飾りました。
 はじめは枝だけが目立った、この桜。固いつぼみが徐々に膨らみ、一輪、二輪と薄紅色の花びらを着けはじめます。みごとなまでに咲き揃った満開の時は、壮観なものがありました。
 可憐な花びらが散った後も、みずみずしい薄緑色の葉が生い茂り、しばらくの間、葉桜を楽しむことが出来ました。
 炬燵に入って、満開の桜やライトグリーンの葉桜を楽しむのも、なかなか風情があります。

 認知症になっている母。
 この啓翁桜を、母は大変喜んでくれました。寒さの厳しい真冬に、美しい花を咲かせる啓翁桜。その美しさもさることながら、日々少しずつ移ろいを見せるその姿に、言葉に言い尽くせない喜びを感じてくれたようでした。

 そのような母の喜ぶ姿をみたくて、今年も啓翁桜を買い求めました。

 昨年買わせてもらった山田村の啓翁桜は、残念ながらすでに品切れになっていました。
 親しくしている花屋さんにお願いして、啓翁桜を取寄せてもらいました。届いた啓翁桜は、山形県産のものでした。知りませんでしたが、啓翁桜の本場は山形県だそうです。

 最近、作家・落合恵子さんの本を読みました。
 「母に歌う子守唄 その後 わたしの介護日誌」(朝日文庫)です。
 NHKラジオから時々流れてくる、落合恵子さんの落ち着きのある声と語り口。何とも言えない、その人柄に魅せられて、手にしたこの本。目の前に母親の介護という、避けて通れない課題を抱えている小生にとって、まさに「バイブル」というべき本でした。
 この本は、落合恵子さんのお母さんがパーキンソン病を発病し、さらにアルツハイマーを併発し、多くの方に支えられながら、7年間にわたって自宅で介護を続け、84歳で見送るまでの体験を記したものです。

 
 介護に関するノウハウ本は、本屋に溢れています。
 しかしながら、実際に介護を体験した人の本、特に介護者の飾らない心情、赤裸々な思いを綴った本は、意外と少ないのではないでしょうか。
 本の底流に流れている、落合恵子さんの温かさと深さ。
 本当に、多くの事を教えていただきました
 今後も、母の介護の進み方に合わせて、幾度となくこの本を読ませてもらうことになると思います。

  とても落合恵子さんのようにはできませんが、少しでも母が喜んでくれる「目に見えない啓翁桜」を、今日も届けたいと思います。(O)

世界にひとつだけの本

2017.01.24

[花]ストック(アイアンパープル)、ゆり(アクティバ)、バンダ、ガーベラ(ピンクパペット)、アネモネ、かすみ草、[葉]旭ハラン

[花]ストック(アイアンパープル)、ゆり(アクティバ)、バンダ、ガーベラ(ピンクパペット)、アネモネ、かすみ草、[葉]旭ハラン

 以前から、小さな願いをひとつ持っています。
 この世を去るまでに、本を一冊書くことです。

 別に「○○賞をとりたい」とか、「△△賞を受賞したい」とか、だいそれたことを考えている訳ではありません。
 心にあるものを形あるものとして残したいという、ただそれだけです。
 「じゃー、心に何があるんだ」、「何を書きたいんだ」と問われるでしょうが、今の小生には、これといったものはありません。それでも、いつの日にか一冊の本として残したいという思いを、強く抱いています。

 「人は誰でも、1冊の本は書ける」と言う人がいます。
 出版に値するレベルなのか、本として売れるかどうか、といったことでは、もちろんありません。
 順風満帆な人生というものは、なかなか無いと思います。誰しも大なり小なり、波瀾万丈な人生を歩んでいるものと思います。そのような歩みを、自らの手で「自分史」として書き記す、あるいはアレンジしながら「私小説」風に仕上げる、そのような意味合いだと理解しています。
 確かに現代は、「自費出版」ブームだと聞いたことがあります。

 という小生も、本といえる代物ではありませんが、以前、小冊子を作ったことがあります。
 26歳の時です。
 結婚式の記念品の一つとして、当日、出席された方々にその冊子をお配りしました。家内との出会い、結婚にいたる歩み、そして結婚への思いなどを、心の赴くままに綴りました。改めて読み直すと、稚拙で肩肘(かたひじ)が張った文章になっていて、本当に恥ずかしい限りなのですが、若きしの我が身を振り返り、何か懐かしい気もします。

 
 小冊子の題は、「ぶどうの枝」です。
 題字は、職場の隣の席に座っていた女性の方に、揮毫(きごう)していただきました。この方は、その当時から北陸書道院で活躍されており、70歳を過ぎられた現在も、書道・茶道の分野などで頑張っておられます。
 ただ、余りにも達筆過ぎたのか、「ぶどうの枝(えだ)」を「ぶどうの杖(つえ)」と呼ぶ人が多く、苦笑したものです。

  印刷と製本は、地元の北日本印刷株式会社さんにお願いしました。限られた予算にもかかわらず、立派な小冊子に仕上げてくださいました。
 表紙と裏表紙は、朱色の上品な和紙。紫色の和綴じ(とじ)で、ひと針ひと針しっかり留められていました。約35年前のその当時、県内には和綴じを出来る職人がほとんどおらず、苦労したと聞きました。

 
 わずか30ページ足らずの小冊子。200冊製本しました。
 「お前の本など、誰が読むのか」と言われそうですが、大変ありがたいことに多くの方々に喜んでいただき、初め作成した200冊は、数カ月でなくなりました。改めて100冊増刷しましたが、それらの本も数冊しか、手元には残っていません。
 これらは、子供たちへの贈物のつもりで残しています。(おそらく子供たちは、読んでくれることはないでしょうが……)

 女優・木村多江さんが、朗読を続けている人気の番組あります。
 「Sound Library ~ 世界にひとつだけの本」です。FMとやまで、日曜日の夜に放送されています。
 一人の女性の日記風の物語を、木村多江さんがぬくもりのある静かな声で朗読している、この番組。バックに流れる音楽とうまくマッチしていて、聴いているだけで癒されます。なぜか、主人公の月原加奈子と木村多江さんが重なって聴こえてきます。

 月原加奈子は、旅行会社勤務の38歳、OL。日常の人々との関わりの中で起きる、喜びや悲しみ、ちょっとした気づき。そのような心の機微を、たったひとつしかない人生として丁寧に描かれています。
 いつも「世界にひとつだけの本」の世界に、引き込まれています。

 
 人に読んでもらおうとは思っていません。
 でも、自己満足かもしれませんが、いつの日にか形あるものとして、一冊の本を書き上げたいと願っています。
 どこにもない「世界にひとつだけの本」として……。(O)

鳥インフルエンザの防止対策に、ご協力ください。

2017.01.17

[花]胡蝶蘭(ピンク)、ルビナス、ラナンキュラス(るペラピンク)、スィートピー(さくら)、[葉]メキシカンオレンジ、ドラセナ

[花]胡蝶蘭(ピンク)、ルビナス、ラナンキュラス(るペラピンク)、スィートピー(さくら)、[葉]メキシカンオレンジ、ドラセナ

 全国各地で、鳥インフルエンザの発生が確認されています。
 昨年11月に青森県で国内初となる発生が確認された後、北海道や宮崎県、熊本県、愛知県、岐阜県などで発生し、昨年11月末には隣の新潟県でも発生が確認されています。

 全国的な鳥インフルエンザの感染拡大が懸念されていますが、農協会館では拡大防止対策として、消毒マット(グレー色)を2枚設置しました。
 消毒マットの設置は、全農富山県本部からの依頼にもとづくもので、昨年12月15日から正面玄関入口と南側入口(NHK側)の2カ所に置いています。

 消毒マットには、除菌剤が塗布してありますので、農協会館に入館される際には、必ず靴底を軽くトントンと消毒マットに触れてから入ってください。
 消毒マットは、鳥インフルエンザの清浄化が確認されるまで、設置します。(O)

看板をあげて、協力をお願いしています。

看板をあげて、協力をお願いしています。

グレーの消毒マットに、除菌剤を塗布しています。入館の際には、必ず靴底が触れるようにしてください。

グレーの消毒マットに、除菌剤を塗布しています。入館の際には、必ず靴底が触れるようにしてください。

 

 

内側に沁みいる喜び

2017.01.10

29-1-10 明けまして、おめでとうございます。
 健やかに、新しい年をお迎えのことと思います。今年も、よろしくお願いします。

 昨年を振り返りますと、何より耐震改修工事が無事終了することが出来、ホッとしています。足掛け3年、24カ月と長期にわたる改修工事でしたが、大きな事故やトラブルが発生することもなく、計画どおり終えることが出来ました。
 多くの方から「正面玄関が明るく、綺麗になった」「開放的で、気持ちがいい」などと、嬉しいお褒めの言葉をいただき、こちらも嬉しくなります。
 改めて、多くの方々に感謝申しあげます。

 

 個人的なことで恐縮ですが、年間100冊の本を読むことを目標としています。
 昨年はというと、残念ながら68冊止まりでした。一昨年の85冊に比べると、大幅なダウンです。読書ノートをみると、夏場の6月から8月に掛けて、明らかにペースが落ちています。言い訳がましいのですが、この時期、全くといっていいほど、土、日曜日の休みがありませんでした。水田の草刈り、そして生産組合長として、イノシシ対策や山道刈り、秋道刈りなどに追われ、多忙を極めた時期であったことは、事実です。
 夏場のペースダウンが、最後まで影響したようです。
 週2冊で、目標の数字に達成するのですが、現実は甘くないようです。

 心に留まった本としては、徳永進著「野の花 あったか話」(岩波書店)、同「野の花 ホスピスだより」(新潮文庫)、細谷亮太・大下大圓共著「『いのち』の重み」(佼成出版社)などがあげられます。
 昨年、山形を旅行した関係で、作家・藤沢周平さんの本を6冊読ませてもらいました。
 いつの間にか「周平モード」に引き込まれるとともに、一人娘である遠藤展子さんの著書「父・藤沢周平との暮らし」(新潮文庫)も繙き、子供の目から見た父・藤沢周平さんの生き様にも触れることが出来ました。
 併せて、米沢藩に興味が湧き、破綻寸前の藩財政を救ったことで有名な上杉鷹山を扱った「漆の実のみのる国」(文春文庫)や、延沢恒夫著「米沢の殉教者とその余影」なども読みました。
 特に「米沢の殉教者とその余影」は、350年以上も前に、上杉家の城下町である米沢の地で、50数名のキリシタンが信仰ゆえに処刑場で殉教した本で、長崎や雲仙、京都などではなく、東北の地に殉教者がいたことに驚くとともに、幼子から老人まで喜んで死を受け容れる姿に、言葉に表せない感動を受けました。

  美術館や博物館については、昨年、10数回訪ねることが出来ました。
 例年より少ない回数となりましたが、好きな向井潤吉アトリエ館に2回、昨年11月に新しくオープンした「すみだ北斎美術館」にも行くことが出来ました。ただ、「北斎美術館」については、開館間際に訪ねたせいか、浮世絵ブームの影響なのか、ものすごい人でゆっくり鑑賞することが出来ず、とても残念でした。

 昨年、一番印象に残った展示会は、石川県立美術館で開催された「日本伝統工芸展」です。毎年5月に高岡市美術館で開かれる「日本伝統工芸展富山展」が好きで、欠かさず足を運んでいますが、石川県の伝統工芸展は規模も、展示内容も数段上でした。
 NHK・Eテレ「日曜美術館」で紹介されていた、神奈川県・本間昇氏の日本工芸新人賞を受けた「神代桂菱紋重糸目筋箱」や、沖縄県・城間栄順氏の日本工芸賞を受賞した琉球紅型染着物「彩海」など、約350点にも及ぶ、日本伝統工芸の粋を集めた作品を間近に鑑賞することが出来、まさに至福の時となりました。

 もう新しい年がスタートして、10日余りが過ぎました。
 先日、集落の初寄会(はつよりあい)があり、忙しかった生産組合長も無事新しい方へ引き継ぐことが出来ました。今年は、少しは時間の余裕が出来るかナーと思っています。

  正月早々、柴田よしき著「さまよえる古道具屋の物語」(新潮社)、白洲正子・牧山桂子共著「白洲正子のおしゃれ 心を磨く88の言葉」(新潮社)、重松清著「その日のまえに」(文春文庫)を読み終えました。 重松清さんの「その日のまえに」については、既に読まれた方もおられると思いますが、「その日」、つまり「死」を扱った本で、最後の三連作を読む頃にはもう涙、涙で、グジュグジュになりました。実にいい本でした。

 重松清さんが、どこかで書いていましたが、

 「外に向かって弾けるような喜びではなく、内側に静かに沁みていく喜び」

 そのような喜びをいっぱい心に蓄える、そんな年にしたいものです。(O)

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